
CREATION
日常から抜け出すように、その物語は連綿と続いてゆく。この先も、きっと。
創作一覧ページへようこそ。ここでは過去創作した、主に4つの創作に関して更新していく場所になります。
各ページには「あらすじ」「キャラクター」「らくがき(ネタバレあり)」がそれぞれまとまっています。
もしなにかひとつでも琴線に触れるものがあれば幸いです。八月朔日の創作世界を、どうぞご覧くださいませ。
※エロ・グロ・ゴアなどR18にカテゴライズされる描写や、精神疾患に関する出来事(自殺などがテーマに含まれている創作もございます)が存在いたしますので、十分ご注意の上、ご覧になりたい方のみお進みください。
※創作に関して、何があろうとも当方は責任を負うことは出来ません。すべては自己責任とご承知おきください。
早く各ページに行きたい人向け目次
4つの創作と、簡単な世界観について
この場所を発見していただけたことを、1エーカーの土地を海と砂浜の間から見つけるかの如く、とても幸運に思います。けれども、これらは八月朔日の創作世界のほんの一握りにすぎません。
そんな一握の砂に興味を持っていただけたら幸いです。
創作一覧
にゃぁ、と猫は鳴いた。
黒く、痩せた猫だった。
空を見上げれば丸い月が輝いていて、そいつの目に落ちたんじゃないかってくらい、きらきら輝いていた。
猫が誘うように歩くもんだから、ふと興味がわいた。どこに連れていかれるか知れないが、弾にはこういうのもいいと思ったんだ。
そいつは満足げに鳴くと、俺をどこかへ連れ出した。そして、…いや。もう前書きはやめよう。
とにかくそこから始まったんだ。俺と名無しの黒猫の、当てのない夜を渡り歩く、終わりの見えない冒険記が。
人と、人ならざるものと、様々な文化を寄せ集めたような町・火灯町。それらはそれぞれを尊重しながら、決して混ざり合う事もなく、ひとつの町を形作っていた。
この町に暮らす誰もが「命の灯」と呼ばれる炎を所有しており、それは生活に利用されたり、されなかったり。
はっきりしているのは、彼らと命の灯が離れることは一時もない、ということ。
これはそんな、少し変わった街に暮らす彼らの日常と、
少し日常から乖離した、おかしな出来事のおはなし。
湖にいた。
死んでやろうと思った。
けれどぼくは、それさえも許されないまま、ここにいる。
人を信じることのできない高校生・黒羽。
彼が高校ではじめてみたものは、
自分によく似た幽霊だった。
幽霊とクラスメイトたちに翻弄されながらも、
彼は自分自身と向き合っていくことになる…。
国号が改訂され、大日本帝国と名を変えた国。そこは人も妖怪も闊歩する、諸外国との貿易盛んな国。けれどこの国には、ひとつだけ入ってはいけないエリアが存在した。
名を、「相模国」という。
相模国は貿易が盛んで、例にもれず諸外国との貿易が盛んな国であるが、誰も…そう、誰一人として、この場所内部へと足を踏み入れた部外者はいない。
相模国には誰もが内部へ入ろうと思わない理由があった。
それは天皇直属の国防機関…罪を犯すものあらば音もなく忍び寄り、罪人の屍を啄む。彼らの意思は、命は、決して絶えることはない。
そんな畏れ…恐れから、彼らは「朱雀」と呼ばれた。
──これはそんな、「朱雀」のなかの とある青年の話。
その他の創作

帝國サァカス
とある町で最近話題になっている都市伝説・「帝国サァカス団」。
それは嫌なことを忘れられるという、夢のような話だった。
深夜人気のない道に現れるそれは、
自分の見たい夢と、楽しいサーカスを見せてくれるんだって。
サーカスを見たって子は、みんな「夢なんかどうでもいい」っていうらしい?
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ここはとっても楽しいサーカスさ!
嫌なことも、悲しいことも 怖いことだって。全部忘れて楽しもう!
さあさあ今夜は無礼講。つまらない大人は寝かせてしまって
ご覧あれ、夢のような演目を!
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「如何なる場合でも我々は責任を負いません」
「如月帝國サァカス団」

紡がれる小さな物語
物語の彼らの風景を、心情を 、
伝えたい「何か」を、
少しずつ切り取って少しだけ飾り付けたような。
オムニバス形式で綴られる、
そんな小さな、物語のかけらたち。

shit!
「声のない世界」
ぼくらの住む世界は、端的に表すならそういう世界だった。声は出なくても文字がある。不便はなかった。
そう思っていた。

さかさま世界
世界はさかさまだった。
少なくとも、私にとっては。

